Interview

社員インタビュー
素材研究
基礎技術素材研究室 基礎技術2課

出口 洋平

Yohei Deguchi

学生時代は物理化学を専攻しラボ用小スケールから生産用大スケールへの導入手法などについて学ぶ。2013年に入社後は工場研修を経て、2014年より基礎技術研修室に配属。先輩社員のマンツーマンによる指導を受けつつ、透明容器の透明性改善、強度アップなどの研究に取り組み、現在は研究メンバーの中堅として活躍中。

機能性に優れ、環境にやさしい
新素材・新製品を世に送り出す。

「ぜひ工場に来てください!」
一本の電話で実現した私だけの“工場見学会”。

──エフピコに入社したきっかけを教えてください。
 就職活動中は、リサイクル事業に関心を持って企業研究をしていました。「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」という循環型リサイクルを表すワードからエフピコを見つけました。
 当時は就活生対象の工場見学会がなかったので、思い切って会社に電話で問い合わせてみたところ、即「OK」の返事が。なんと翌日に福山のリサイクル工場と選別工場を見学させてもらったんです。案内の社員がつきっきりで私一人のためにリサイクルや選別の工程について熱心に説明してくれる姿に感激しました。会社の高い技術力も実感し、「絶対この会社で働きたい!」と思いました。

失敗から学ぶ毎日が、
自分の成長につながることを実感。

──現在の仕事内容を教えてください。
 基礎技術研究室は、市場のニーズを先取りした製品、新しいマーケットを創造する製品を世に送り出すために、エフピコ独自の新技術の研究・開発を行っている部署です。基礎技術を確立した後は、生産技術部などと連携し、工場で実際に生産を開始するところまで責任を持ちます。
 私が今取り組んでいるのは、透明容器の透明性の改善や強度アップの素材研究です。原料メーカーとも連携し、素材の配合条件や加工条件の研究、成形品の評価などが主な仕事です。研究室には押出機、成形機などの加工機械のほか、透明性や強度だけでなく様々な物性を調べる各種分析機器が20台以上あります。これまでの知見から仮説を立て、試作・評価を繰り返し行います。聞こえは地味ですが、得られた結果を次に反映させることで着実に一歩一歩前進していきます。
 品質の向上が見込めると判断できれば実機テストに移りますが、試験室レベルでうまくいったことが実機ではうまくいかないことも日常茶飯事です。基本的に実務は一人で行なっていますが、研究室には機械、化学、生物など様々な専門知識を持つメンバーがいて、チーム内のコミュニケーションが研究の新たな視点をもたらしてくれます。
 素材研究は思うように進まないことの方が多いですが、「失敗から多く学ぶことが大切」という職場風土があるのが基礎技術研究室の大きな特色。なぜ失敗したかを考え、次にどうつなげていくかを提案し合える環境の中で、日々自分自身の成長を実感しています。

新しい知見も積極的に取り入れ、
エフピコ独自の新技術確立を目指す。

──今後の目標を教えてください。
 やはり、自分が研究に携わった新素材・新製品を世に送り出すことです。革新的な機能性や環境に配慮した素材など、お客様はもちろん利用される方々、そして社会に広く歓迎される新製品をいかに創り上げていくか。
 エフピコ独自の新技術開発を実現していくためには、新しい原料や新しい装置、また専門外であった業界にも積極的にかかわり、その知見を取り入れていく姿勢が不可欠だと思います。プラスチックや食品関連の展示会など社外の情報に接する機会にも足を運び、新たな技術、新たなパートナー探しをこれからも進めていきます。また、今後さらに自分の専門分野を深掘りして、社内外から相談される研究・開発者として活躍していきたいです。
 先輩たちが築いてくれたこれまでのエフピコを超えていく。そんな気持ちで一歩一歩前に進んでいきます。

出口さんの1日

  • 8:30

    出社 メールチェック

  • 9:00

    部署ミーティング

  • 10:00

    プロジェクト打ち合わせ
    (他部署との情報共有)

  • 11:00

    資材準備、試運転

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    シート・容器サンプル作製

  • 16:00

    分析、結果のまとめ
    (サンプルの透明性チェックなど)

  • 17:00

    上長への「報・連・相」

  • 18:00

    退社