エフピコグループは、社会の基本的インフラとして、水資源保全を重要な環境課題であると認識しています。
昨今、砂漠化などにより世界規模で水不足が深刻化しています。当社グループの事業拠点である日本においては慢性的な水不足という事態には至っていませんが、輸入原料などの生産に使用された水資源を考慮すれば、世界における水不足や水質汚濁などの水問題は、当社グループと決して無関係ではありません。
エフピコグループにおいて水利用については、生産拠点の地域ごとの状況を理解して限りある資源を有効活用する必要があると考えています。
それぞれの地域固有の水資源問題に応じた適切な管理および水資源の効率的な利用により、水の使用量削減に取り組みます。
当社グループは、地球規模で水資源の持続可能性を重要な経営課題と認識しています。事業活動における水資源への影響を評価し、将来にわたる安定的かつ継続的な事業運営を確保するため、潜在的な水リスクを包括的に特定し、適切な対策を策定・実行することを目的として、水リスク及び水ストレス評価を実施しました。
1. 評価概要
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項目 |
内容 |
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対象拠点 |
国内全事業拠点 |
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使用ツール |
・WRI(世界資源研究所)提供:「Aqueduct Water Risk Atlas」 ・WWF(世界自然保護基金)提供:「Water Risk Filter」 |
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評価基準 |
各ツールにおける項目ごとのリスク評価基準を総合的に判断し、当社にてリスク評価を実施。 |
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Aqueduct |
Water Risk Filter |
総合評価 |
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Extremely High (>80%) |
4.2<n |
5:非常に高い |
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High (40-80%) |
3.4<n≦4.2 |
4:高い |
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Medium - High (20-40%) |
2.6<n≦3.4 |
3:中程度 |
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Low - Medium (10-20%) |
1.8<n≦2.6 |
2:低い |
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Low (<10%) |
n≦1.8 |
1:非常に低い |
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2. 分析したリスクの種類と評価結果
事業継続に影響を及ぼしうる水関連リスクとして、以下の3種類のリスクについて分析を実施しました。
(1) 物理リスク(水量)
l 水ストレス評価:現在および将来のいずれのシナリオにおいても「水ストレス」が「高い」と評価された拠点は確認されませんでした。
l 洪水/高潮リスク:関東地方、東海地方、兵庫県、中国地方、および九州地方の一部拠点においては、付随する物理リスクとして「洪水/高潮リスク」が「高い」と評価されました。
l 分析結果の示唆:水の利用可能性に関するリスクは低いものの、地域によっては突発的な豪雨等による水害リスクへの対応が重要であることが判明しました。
(2) 物理リスク(水質)
l 評価結果:水質に関連するリスクにおいては、リスクが「高い」と評価された拠点は確認されませんでした。
l 分析結果の示唆: 現時点では、事業所の排水等による環境への影響や、取水する水質の悪化といったリスクは低いと判断しました。
(3) 規制・評判リスク
l 評価結果: 水に関連する法令規制/評判リスクにおいては、リスクが「高い」と評価された拠点は確認されませんでした。
l 分析結果の示唆: 現時点では、水資源に関する新たな法令や規制の強化、あるいは水利用に関する地域社会からの評判悪化につながるような重大なリスクはないと判断しました。
当社グループは、主にリサイクル工場における使用済み製品の洗浄工程で水を使用しており、水不足によるリスクを認識しております。各地域ごとの状況を理解して限りある資源を有効活用する必要があると考えており、水利用の削減に向けて次のような対策を実践しております。
リサイクル工場において、水濾過装置を導入し再利用することで新規使用量を削減しております。
生産工場において、冷却水の循環設備(クーリングタワー)を導入し新規使用量を削減しています。
・エフピコグループ全拠点における2031年3月期の取水量を2021年3月期(824,063㎥)比10%削減する
・2031年3月期の水利用原単位を2021年3月期(31,0㎤/枚)比10%削減する。
<取水量実績>
| 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | |
|---|---|---|---|---|
| 淡水の地表水(雨水、湿地帯の水、河川、湖水を含む) | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ |
| 半塩水の地表水/海水 | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ |
| 地下水(再生可能) | 192,558㎥ | 172,462㎥ | 191,143㎥ | 223,120㎥ |
| 地下水(再生不可能) | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ |
| 随伴水/混入水 | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ |
| 第三者の水源 | 661,244㎥ | 680,722㎥ | 742,037㎥ | 715,896㎥ |
| 計 | 853,802㎥ | 853,184㎥ | 933,180㎥ | 939,016㎥ |
| 原単位(㎤/枚) | 31.2 | 32.3 | 35.2 | 34.6 |
<排水量実績>
| 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | |
|---|---|---|---|---|
| 淡水の地表水 |
546,107㎥ |
545,313㎥ | 555,630㎥ | 551,674㎥ |
| 汽水の地表水/海水 | 754㎥ | 604㎥ | 710㎥ | 758㎥ |
| 地下水 | 0㎥ | 0㎥ | 0㎥ |
0㎥ |
| 第三者の放流先 | 203,387㎥ | 209,554㎥ | 231,367㎥ | 240,538㎥ |
| 計 | 750,248㎥ | 755,471㎥ | 787,707㎥ | 792,970㎥ |