海洋プラスチックごみ問題及び気候変動をはじめとする環境問題は、様々な要因が複雑に絡み合い、大きな問題となっています。エフピコでは1990年に6店舗のスーパーマーケットの店頭に使用済み食品トレー回収ボックスを設置して、「トレーtoトレー」のリサイクルをスタートさせ、拠点は10,500ヶ所を超える(2023年3月末時点)までになりました。
皆様のお陰で容器包装リサイクル法に基づく分別・収集の仕組みと合わせて、使用済み食品トレーを資源として有効利用する社会インフラとして定着しております。
更に、近年の地球規模の環境問題に対してさまざまな角度から活動をされている団体を助成すべく、2020年3月にエフピコ環境基金を創設致しました。
環境問題をテーマとする活動への当基金による助成を通じて、持続可能な社会の構築を地域の皆様とともに進めて参りたいと考えております。
株式会社エフピコ独立社外取締役
エフピコ環境基金審査委員長
末吉 竹二郎
地域の多様な活動を継続するご努力を真摯に重ねておられる皆様に、心から敬意を表します。審査委員会では、食の安全を支えダイバーシティや循環型社会の実現に力を注いでいる株式会社エフピコが創設した当基金は、環境保全、環境教育・研究、「食」の課題解決への一助となる基金でありたいと願い、助成先・活動を選定させていただいております。
助成活動・団体の内容が川、海、里山、林や森を守り、育て、研究・教育する内容へと広がりをみせ、活動地域も年々拡大し続けていることを大変うれしく思っています。
皆様方の活動が地域社会に根付き、多くの人を巻き込んだ環境活動となって広がっていくことに、当基金が役割を果たすことができるならば、幸いです。
当基金を契機として、企業の枠を超えて地域の皆様方とのつながりが形成され、SDGs実現のための協業の活動の輪が各地に出来ています。その輪がさらに広がり、サステナブルな活動として確立されることを願っております。
これからも趣旨にご賛同いただける団体の皆様のご応募をお待ちしています。
大学共同利用機関法人
人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
研究基盤国際センター教授
浅利 美鈴
日頃より環境活動に尽力されておられる団体の皆様に、改めて敬意を表します。
エフピコ環境基金の特徴の一つとして、単年度の活動のほか、複数年にわたる活動にも助成を行っていることがあります。特に複数年の活動については、持続可能な循環型社会の実現に貢献する地域活動のモデルケースとして、その活動内容やノウハウ等を積極的に発信していただきたいとの想いを込めて審査に携わっております。持続可能な社会への変革は、人から、地域からしか根付かないということを、審査にかかわりながらも、実感しています。
毎回新たな興味深い取組のご応募をうれしく思っておりますとともに、特に複数年助成による活動につきましては、その発展性などについて慎重に審議しております。
当基金を活用していただくことにより、環境活動がより一層力強く、参加者にとっても楽しく、持続可能な形で全国各地に広がっていくことを期待しております。